最近よく使われる用語にSDGsという言葉をみみにしませんか、
一体この言葉の意味はなんでしょうか。
持続可能な開発目標
(SDGs:Sustainable Development Goals)とは,2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)

の後継として,2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された,2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。
SDGsは、貧困、飢餓、格差、気候変動、環境汚染など、世界が抱えるさまざまな課題を解決し、誰一人取り残さない持続可能な世界を実現するために、国、企業、市民社会が協力して取り組むべき目標です。

17の目標は、以下のとおりです。
- 貧困をなくそう
極度の貧困とあらゆる形態の貧困を終わらせる。
- 飢餓をゼロにしよう
あらゆる形態の飢餓と栄養不良をなくし、2030年までにすべての人々にとって、安全で栄
養のある食料を十分に得られるようにする。
- すべての人に健康的な生活と福祉を
すべての年齢のすべての人々の健康的な生活を促進し、福祉を推進する。
- 質の高い教育をみんなに
すべての人々に、すべてのレベルの教育と職業教育・訓練の機会を平等に提供し、質の高
い教育を達成する。
- ジェンダー平等を実現しよう
すべての女性と女児の権利を促進し、ジェンダー平等を達成し、すべての女性と女児が自らの能力を最大限に発揮できるようにする。
- すべての人に清潔な水とトイレを
すべての人に、安全で手頃な価格の飲料水と衛生施設を確保し、持続可能な管理を確保する。
- エネルギーをみんなにそしてクリーンに
すべての人々に、安価で信頼でき、持続可能で近代的なエネルギーへのアクセスを拡大する。
- 働きがいも経済成長も
すべての人々にとって包摂的かつ持続可能な経済成長、完全かつ生産的な雇用、そして働
きがいのある人間らしい仕事を促進する。
- 産業と技術革新の基盤をつくろう
持続可能な成長と包括的な繁栄のために、すべての国において産業化を促進し、イノベーションを促進する。
- 格差をなくそう
国内的および国際的な不平等を是正する。
- 住み続けられるまちづくりを
持続可能な都市と人間居住地をつくるために、包括的かつ持続可能な都市化を促進し、すべての人々にとって安全で包摂的、持続可能な、レジリエント(強靭)な都市と居住地を実現する。
- 持続可能な消費と生産を
持続可能な消費と生産のパターンを確立する。
- 気候変動に具体的な対策を
気候変動に具体的な対策を講じ、気候変動の悪影響を軽減し、強靭(レジリエント)性を構築し、気候変動の影響に適応する。
- 海の豊かさを守ろう
海洋と沿岸の環境を保全し、持続可能な利用を促進する。
- 陸の豊かさを守ろう
陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用を促進し、生物多様性の損失を阻止する。
- 平和と公正をすべての人に
持続可能な開発に向けて平和と包括的な包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供する。
- 持続可能な開発を推進するための手段を強化しよう
持続可能な開発のためのグローバルなパートナーシップを強化し、すべてのレベルでの実施を活性化する。
各目標には、具体的な達成基準と測定指標が定められており、その達成に向けて、国連や各国政府、企業、市民社会が具体的な行動を起こしています。
SDGsは、単なる目標ではありません。
すべての目標は、相互に関連しており、1つの目標を達成するためには、他の目標も同時に達成する必要があります。
たとえば、
貧困をなくすためには、教育や雇用機会の拡大、環境の保護など、さまざまな取り組みが必要です。
SDGsは、誰一人取り残さない持続可能な世界を実現するために、私たち一人ひとりの行動が求められています。
私たち一人ひとりが、SDGsについて理解し、自分なりにできることから始めていくことが重要です。