台湾各地の知事や市長などを選ぶ統一地方選挙の投開票が行われ、与党は惨敗し、蔡英文総統は党の主席を辞任すると発表しました。
米国の中間選挙の結果が注目されていましたが、下院の共和党優勢の結果に終わったばかりでしたが、
そんな中で、アジアでは、
中国の台湾侵攻が懸念され、台湾の今回の統一地方選挙も世界中が注目する選挙がありました。
4年に1度の台湾の統一地方選挙は、中心都市・台北を含む22の県や市の知事や市長、地方議員らを選出するもので、再来年の総統選の前哨戦に位置付けられています。
2024年の米国大統領選挙と重なる歳に、台湾の総統選挙も重なるということです。
この選挙結果に自由主義陣営としては関心が高かまっていました。
開票の結果、蔡英文総統が率いる与党・民進党は、中心都市の台北市長選で敗れるなど現有する7つの首長ポストを5に減らし惨敗ということになりました。
蔡総統は会見を行い、党のトップである主席を辞任すると発表しました。
「選挙結果は予想したものには及ばず、投票結果や台湾の人たちの民意を受け入れたいと思います」
との敗北宣言でした。
一方、中国に近い野党・国民党の勢いが増すことは必至で、再来年の総統選や今後の台中関係にも影響しそうです。
台湾の選挙結果を受けて、中国国務院台湾事務弁公室の報道官は26日夜、「今回の結果は、平和と安定とよりよい生活を求めたい民意の反映だ」とする談話を発表しました。
そのうえで、「我々は台湾同胞と団結し、中国と台湾の関係の平和的発展と統合を推進する」としています。
民進党政権に強い警戒感を抱く習近平政権は、今回の選挙結果を歓迎しているものとみられ、今後の中国と台湾の関係に変化をもたらす可能性もあります。
台湾内部の民進党と国民党の勢力争いで、台湾と中国共産党とのバランスが気になるところです。
中国の台湾侵攻に影響することが懸念されます。
我が国の防衛にも影響大ということです。
台湾有事は日本の有事と確信しています。
いつまでも、平和ボケしている場合ではないのです。