フラミンゴの羽根がピンク色をしているのは、赤い色素を含むエビ、藻などを食べるからです1。

この色素はカンタキサンチンやβカロチンと呼ばれ、特にスピルリナという藻類に多く含まれています23。
動物園のフラミンゴは、体のピンク色を維持するために、βカロチンを添加した餌を食べています24。
ピンク色の体色は、繁殖のためにも必要なのだそうです2。
ラミンゴは、アフリカ、ヨーロッパ、中南米の塩湖や干潟に生息しています1。
アルカリ性の湖でも生息できる珍しい鳥です。
フラミンゴ科には3属6種があり、日本ではオオフラミンゴがよく見られます1。
オオフラミンゴは、アフリカ広域やユーラシア南西?南部に分布しています12。
オフラミンゴは、フラミンゴの中で最も大きな種で、体長が150cm近くにもなります1。
くちばしはピンク色で先端だけが黒く、曲がった形をしています2。
羽毛は白色で淡紅色をしていますが、雛の頃は灰色の産毛で白色です3。
オオフラミンゴは、塩湖やアルカリ性の湖に住み、濾過摂食で藻やプランクトンなどを食べます2。
寿命は25年ほどですが、飼育下では83歳まで生きた個体もいます2。
オオフラミンゴは、泥を盛り上げて作った巣に白亜の卵を一つ産みます1。
オスとメスで交代で卵を温め、約一か月で孵化します2。
雛は淡灰色から灰色の産毛で、親鳥のようなピンク色の羽になるまでには2年ほどかかります2。
雛は巣やその周辺に集まり、親から「フラミンゴミルク」と呼ばれる赤い分泌液をもらって育ちます3。
フラミンゴミルクは親鳥の胃壁から分泌されるもので、雛に必要な栄養素を含んでいます3。
オオフラミンゴは、人間以外にもいくつかの天敵に襲われることがあります。
その中には、ヒヒ1、ハゲコウ2、サンショクウミワシ2、ハイエナ、ジャッカルなどがいます。
ライオンもフラミンゴを捕食することがあると考えられますが、確実な記録はありません。
オオフラミンゴは、天敵から身を守るために、以下のような方法をとります。
群れやコロニーで生活し、数の多さで安全を確保する1。
湿地や池が乾燥して食料が乏しい年は、繁殖をせずに移動する1。
巣を作るときには、水辺から離れた場所や島の上に作り、陸からの侵入者を防ぐ2。
長いクチバシや足で攻撃することもある3。