今日の単語は「蛍光灯」です。

英語でfluorescent lampと言います。
発光するガスを封入した管のことです。
例文は「この部屋の蛍光灯は明るすぎる」です。
蛍光灯の歴史は、1856年にドイツのガラス工ハインリッヒ・ガイスラーが作ったガイスラー管から始まります1。
この管は低圧の気体を封入したガラス管に高電圧を加えて放電させると、気体が発光するというものでした。
その後、1893年にはシカゴ万国博覧会でニコラ・テスラが蛍光灯を紹介しました1。
1926年にはドイツの発明家エトムント・ゲルマーが紫外線を蛍光物質で可視光に変換するという原理を発見し、特許を取得しました12。
1934年にはアメリカのゼネラル・エレクトリック社がゲルマーの特許を購入し、実用化に向けて開発を進めました1。
1937年にはゼネラル・エレクトリック社が蛍光灯を発売開始しました1。
日本では1940年に東京芝浦電気(現・東芝)が蛍光ランプの試作に成功し、法隆寺金堂壁画模写事業で使用されました1 。
1941年には東芝が“マツダ蛍光ランプ”として正式に発売しました1。
その後、蛍光灯の種類や色や効率などが改良されていきました。
蛍光灯とLEDの違いは、発光の仕組みや特徴や電気代などにあります。
発光の仕組みは、蛍光灯は水銀ガスの放電で紫外線を発生させて蛍光物質で可視光に変換するもので、LEDは半導体のP-N接合部で正孔と電子が結合して余分なエネルギーを光として放出するものです12。
特徴としては、蛍光灯は360度に均等に光を照らすが、LEDは正面方向にしか光を照らさないため、まぶしく感じることがあります2。
また、蛍光灯は紫外線や赤外線を放出するため、虫が寄りやすく、美術品などの変色や退色を起こしやすいです2。
LEDは紫外線や赤外線をほとんど放出しないため、そのような問題はありません2。
電気代としては、LEDの方が消費電力が少なく、同じ明るさであれば約75%省エネになります23。
寿命もLEDの方が長く、約40000時間に対して蛍光灯は約13000時間です23。
蛍光灯からLEDに買い替えるメリットは、主に以下のようなものがあります。
電気代の節約:LEDは蛍光灯よりも消費電力が少なく、同じ明るさであれば約75%省エネになります12。
また、発熱量も少ないため、空調の節電にも貢献します31。
寿命の長さ:LEDは蛍光灯よりも寿命が長く、約40000時間に対して蛍光灯は約13000時間です12。
交換頻度や交換費用を減らすことができます31。
環境への配慮:LEDは水銀を使用していないため、廃棄時に環境汚染を起こしません1。
また、CO2の排出量も少なく、温室効果ガスの削減に貢献します31。
品質の向上:LEDは紫外線や赤外線をほとんど放出しないため、虫が寄りにくく、美術品や文書などの変色や退色を防ぎます1。
また、色のバリエーションが豊富で、光の質や雰囲気を自由に選べます31。
以上のように、蛍光灯からLEDに買い替えることで、経済的・環境的・品質的にメリットが多く得られます。
蛍光灯からLEDに買い替えるときの注意点は、以下のようなものがあります。
電球のサイズや形状:LED電球は蛍光灯よりも大きくなる場合があります。
照明器具に入らない場合があるので、購入前にサイズや形状を確認しましょう12。
電球の重量:LED電球は蛍光灯よりも重くなる場合があります。
照明器具に耐えられない場合があるので、購入前に重量を確認しましょう12。
口金の種類:LED電球は蛍光灯と同じ口金の種類を選ぶ必要があります。
口金とは電球をソケットに差し込む金具の部分で、E+数字で表記されます。
一般的な口金はE17とE26です123。
調光機能の有無:LED電球は調光機能に対応していない場合があります。
調光機能付きの照明器具に取り付ける場合は、調光対応のLED電球を選びましょう123。
密閉型器具の使用:LED電球は密閉型器具に取り付けると発熱しやすく、寿命が短くなったり故障したりする場合があります。
密閉型器具に取り付ける場合は、密閉型器具対応のLED電球を選びましょう123。
以上のように、蛍光灯からLEDに買い替えるときは、いくつかの注意点があります。
購入前に必ず確認してください。